2011/4/17  石鎚山(1982m)

 

<< 40号線 長沢貯水池沿いより見る手箱山 >>

 

 

今年もこの時期に石鎚へ行こうと思い、194号線から石鎚公園線へと走る

 

  

いつも寄り道をする場所では もうすぐ桜も満開 !!

 

 

  

「大瀧の滝」を過ぎ、左手には手箱山と筒上山                    峠近くからは岩黒山     

 

 

  

よさこい峠を左折して土小屋へ向かう途中、岩黒山の北側 (名野川越え付近) には残雪の壁

 

 

今日は良い天気です !!  瓶ヶ森もクッキリ

 

 

 (9:45) 土小屋Pに到着

まだ4月も半ば、花も無い為か ? 駐車場の車も少ないようです

この時期でも 2千m級の石鎚山には まだ雪も多いだろうと思い、装備をチェックして出発する

 

  

東屋の前で準備をして (9:55) 登山口より出発

 

 

国民宿舎を過ぎると瓶ヶ森のビューポイント、ここからは東黒森方面まで見えます

 

 

  

登山口から800mほどで 早くも雪道に !! 今年はこんな場所から これほどの雪が残っているとは ・・ 先が不安になる (・・);

 前方に5人のグループ、雪道に慣れていないのか ? 怖々と歩いている姿が見えた、その後ろに着くと 「どうぞ」 と道を譲られ

カッパ隊は先へと進む、  横を通る時に 心配そうに話しをしていたのが聞こえたが  ・・  どうも ここから引き返したようです

 

休憩所から 顔を出した「石鎚山」を見る、 ここから しばらくは日当たりの良い登り道に !!

 

 

  

後ろを振り返ると、瓶ヶ森 ・ 歩いて来た土小屋方向には 三角頭の岩黒山、 それにしても今日は暑いです (・・); 汗ビッショリ

 

 

 

これから登る 「西日本の最高峰」 がデ〜ンと目前に聳えています

 

 

(11:00) 東稜分岐に到着

ここからは雪が多そうなので、 水を一口飲んで気合いを入れる (><) !!

 

  

この辺りの雪質は 水分が多いのでアイゼンは装着しません

少し歩くと 前方に単独の男性が見えました ( この方とは一緒に下山する事になります )

 

  

先程の男性に追い着き、挨拶を交わした後 カッパ隊は先へ

 

 

見上げると 矢筈岩から南尖峰

 

 

  

     後方は 東稜分岐まで ずっと雪道でした              そして 前方は ・・ やっぱり、ず〜っと雪道 (・・);

この辺りで 今日最初の下山者の方とすれ違う、 はて ?  以前にも すれ違ったような ・・ ?

 

  

そんなこんなで 危険な個所もありましたが、 何んとか鳥居のある成就との分岐に到着

階段を上がり、休憩がてらに小屋の前でアイゼンを装着していると、一組のご夫婦が下りてきたので上の状況を聞いてみる

がっ、しかし ・・ アイゼンを持ってないので巻き道の階段手前で引き返したとの事 ・・ ありゃ、残念

続いて 単独の男性も 「 アイゼンが無いと危ない ! 」 と言って下りてきた (><)

 

さて、石鎚はここからが本番 !! カッパ隊の2名は愛用の8本アイゼンを装着してスタートする

 

ひょえ〜、階段はどこ (◎◎) ???

 

 

  

一歩も気が抜けない道が続きます

 

 

北壁の残雪を見ながら水分補給する、ここからも危険個所が続くので慎重に進む

 

そして、面河分岐の上にある鎖場近くのトイレ前で 下山してくる年配の 3名を見て ビックリ (◎◎) !!

なんと無謀な (><)  普通に家にいるような服装に 今にも滑りそうな普通の靴

手には ポッキリ折れそうな枝を 杖代わりに持っている ・・

心配なので、「 気を付けて下さいね !! 」 とは言ったものの、よく登って来れたものです

しかし、下りの危険を考えると、その人達の事が終始気になり 無事に下山できるようにと、心の中で祈った事でした

 

さて、カッパ隊も (12:27) 弥山に到着

 

  

お腹がすいたので、天狗岳へ行く前に 弥山で軽めの食事をします

 

 

お昼の気温が13℃、二ノ森方面の雄大な景色を見ながら素麺を食べる、今日は登山者が少ないので 静かな弥山頂上

昨年の今頃 (4/18) は、今年のような雪は無かったので 「西ノ冠岳」 へ登りましたが

あそこの三角痩せ尾根も 結構スリルがあった事を思い出します (^^);

 

さて、お腹も落ち着いたので 天狗岳へ

 

 

  

 1982m

 

 

歩いてきた土小屋が見えます、その後方に岩黒山、右後方には筒上山と手箱山

 

 

ヘロヘロ隊長が なかなか天狗から離れようとしません、しばらくココでのんびりしたいそうです (・・);

 

 

  

10分ほどして、ゆっくりしていたヘロヘロ隊長を連れて弥山へ戻り、北西の岩場でランチの本番、今度は温かいラーメン (^^);

 

(14:07) 下山開始

 

下り始めてすぐ、下の階段を見ると、 若い二人が恐る恐る登ってきている (><) 韓国か中国の人のようです

二人が無事に上がるのを確認してから カッパ隊も下りようとした時、遠くで ヘリの音が ・・

足元の危険な斜面を慎重に下りる ・・ すると、だんだんとヘリの音が大きくなってきた (><)

風圧でバランスを崩すのが怖いので、「 あまり近くに来ないでけろ 〜 ! 」 っと声を出してはみるが ・・

びょえ〜、ヘリの隊員と目が合う近さに 〜 (◎◎) !!

 

やれやれ、少し安全な場所に立ち止まって様子を見ると、隊員がヘリから体を乗り出して 何かを探しているようだ

事故だろうか ?  登る時にすれ違った あの枝を持っていた人達の事が頭の中に蘇る いや、時間的に別の人だろう

思えば、北西の岩場にいた時 (14:00) 頃ですが

2-3回 風に乗って声が聞こえてきた ・・ 賑やかな人達だなぁと思ったが、もしや ? その時に ・・

ヘリが何度もこっちへやってくる、 我々も周りを気にしながら下る

すると、面河分岐のすぐ下に、明らかに ココから滑落したと思える場所が目に飛び込んできた !!

その5mほど下には赤い帽子も転がっている (><) この谷底に間違い無いので 早くヘリに知らせようと思い

開けた場所へ移動すると 同時にヘリも下を捜索し始めた ・・ それから間もなくして 発見したようだ

かなり下で ホバリングしている、 そして、滑落者の傍に隊員がヘリから下りていくのが見える

少し歩くと 朝の (弥山でも会いましたが) 単独の男性がいたので話しをする

事故は 弥山で会った3名のグループで、滑落したのはその中の年配の方でした

 

  

風が直接当たらないように上手く運転してくれたヘリ                  この谷底に小さく見えています       

 

翌日、助かったと聞いてホッとしました ・・ しかしながら、これからの登山者の安全を願う意味から

あえて 事故現場に遭遇した事を載せる事で、 どうか、くれぐれも

自分の体力に合った登山計画と安全装備を心掛けてほしいと心から願います !! もちろん自分への言葉としても

 

 さて、あの単独の男性が下山を同行したいと言うので、二ノ鎖の巻き道からは 3人で下りる事になりました

 

  

鳥居から東稜分岐までも いくつか危険個所があるので慎重に歩きましょう ! っと言って 鳥居を出発

ふっと、後ろを見ると ・・ さらに男性が一人増えている (・・);  とても感じの良い人で、結局4名で下山する事に

愛媛の男性に続き、大分の男性も加わり、下山時は話しが途切れる事も無く、ず〜っと 賑やかでした

 

  

東稜分岐                                  土小屋方向

 

 

  

今シーズンの雪道歩きは 今日で終了かな と思いながら歩く

 

 

  

 あと1Km                                (16:24) 登山口

 

 

  

          (16:27) 駐車場に無事下山する           一緒に下山した大分県の男性のバイクです カッコイイ 〜 !!!

 

 

今日は いろいろありましたが、どの季節でも山には危険が隣り合わせです

安全装備の大切さを再認識した一日でもありました

 

 

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